
除などの変更を管理するポート迂回機能があります。 例えば,ポート迂回
機能によって問題が検出されると,ハブは人手による介入なしに,ノード
をループから切り離します。 これによりノード障害,ケーブル外れ,ネッ
トワーク再構成などに伴うダウンタイムがなくなり,データ可用性が維持
されます。 ただし,ノードの追加や削除,エラーなどによって,ループ上
の通信は一時的に中断されます。
ファブリック・トポロジはこれに比べると高価ですが,接続性は増強され,
高性能が達成されます。 すなわち,スイッチはファブリックに対し,全二重
100 (200) MB/秒のポイント・ツー・ポイント接続機能を提供します。 スイッ
チは,ファブリック上のノードが自分宛のデータしか監視しないため,性能
を改善したり,スケーリング機能を使用できます。 また,個々のノードは,
ファブリック内では他ノードの再構成やエラー回復処理とは分離されていま
す。 スイッチは Fibre Channel ファブリックの全体構造に関する管理情報を
持ちますが,これはアービトレイテッド・ループ用のハブには無い機能です。
表 6–1 に,ファブリック・トポロジとアービトレイテッド・ループ・ト
ポロジの比較を示します。
表 6–1: Fibre Channel のファブリック・トポロジとアービトレイテッド・
ループ・トポロジの比較
アービトレイテッド・ループ使用時 ファブリック使用時
最大 2 メンバのクラスタ 3 メンバ以上のクラスタ
ソリューションの総コストが低く,扱い
やすさが主要目的のアプリケーション
再構成や修理による通信の一時中断が問
題になる,複数ノードのクラスタ構成
アービトレイテッド・ループ構成
に伴う帯域幅の共有が問題になら
ないアプリケーション
アービトレイテッド・ループ構成に
伴う帯域幅の共有が妥当でない,高
帯域幅のアプリケーション
拡張やスケーリング機能を期
待しない構成
拡張を期待するために,性能のスケー
リングが必要なクラスタ構成
6.3 TruCluster Server でサポートされる Fibre Channel 構
成の例
この節では,TruCluster Server バージョン 5.1A でサポートされる構成の例
を,透過フェイルオーバ・モードと多重バス・フェイルオーバ・モード別
に図を用いて説明します。
Fibre Channel ストレージの使用 6–9
Comentarios a estos manuales