
したがって,TL894 テープ・ライブラリを再構成して,1 バス構
成にすることはお勧めしません。
『TL81X/TL894 Automated Tape Library for DLT Cartridges
Facilities Planning and Installation Guide』の付録 B には,さま
ざまなバス構成が図示されています。 これらの図では,構成の変
更は,両方のドライブからターミネータを取り外し,SCSI バス・
ジャンパ・ケーブルをターミネータが取り外された空きドライ
ブ・コネクタにインストールし,次いで HD68 SCSI バス・ター
ミネータをキャビネット外面にある SCSI バス・ポート・コネク
タにインストールすることによって行われています。
このような方法による再構成は間違ってはいませんが,SCSI バス
長が 1.5 m (4.9 フィート) ずつ長くなります。 これは,SCSI バス
長を抑えなければならない事情がある場合には問題になり得ます。
8.9.4 TL894 テープ・ライブラリの共用 SCSI バスへの接続
TL894 テープ・ライブラリには,SCSI バスごとに最大 3 m (9.8 フィート) の
内部 SCSI ケーブル接続があります。 この内部 SCSI ケーブル長があるため
に,共用 SCSI バスの他のデバイスでは可能な,トライリンク・コネクタ
または Y ケーブルによるライブラリ外部の SCSI バスへの終端の設定がで
きません。 各 SCSI バスは,テープ・ライブラリ内部で終端を設定する必
要があり,これは,インストール済み SCSI ターミネータを使用してテー
プ・ドライブ自体で行われます。 したがって,TL894 テープ・ライブラリ
を使用する TruCluster Server クラスタでは,テープ・ライブラリを必ず
共用 SCSI バスの端に配置する必要があります。
TL894 テープ・ライブラリを使用する TruCluster Server クラスタでは,メ
ンバ・システムと StorageWorks エンクロージャつまり RAID サブシステム
はトライリンク・コネクタまたは Y ケーブルを使用するので,それらを共用
SCSI バスから孤立化することができます。 ただし,テープ・ローダを共用
バスから削除するには,ASE をシャットダウンすることが必要です。
図 8–13 に,TL894 テープ・ライブラリを使用する TruCluster Server ク
ラスタの例を示します。 この構成では,テープ・ライブラリは,テープ・
ドライブ 0 からテープ・ドライブ 1,およびテープ・ドライブ 2 からテー
プ・ドライブ 3 のジャンパ接続による 2 バス・モードで接続されています
8–44 テープ・ドライブを使用する共用 SCSI バスの構成
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