
ム・ディスクのミラー化はできないので,完全冗長化には到達しま
せん ( 1.5.3 項を参照)。
• RAID (redundant array of independent disks) アレイ・コントローラ
を透過フェイルオーバ・モードで使用することにより,ハードウェア
RAID によってディスクをミラー化できるクラスタ。 ただし,2 次 SCSI
バス,2 次 Memory Channel,および冗長ネットワークがないため,こ
の構成でもまだ NSPOF クラスタとはいえません ( 1.5.4 項を参照)。
• 多重バス・フェイルオーバ機能を備えた HSZ70,HSZ80,または
HSG80 の使用により,2 つの共用 SCSI バスを使用してストレージにア
クセスできるクラスタ。 ハードウェア RAID は,ルート (/),/usr,
/var の各ファイル・システム,メンバ・システムのブート・ディス
ク,データ・ディスク,およびクォーラム・ディスク (使用している場
合) のミラー化に使用されます。 NSPOF クラスタ ( 1.5.5 項を参照) を
構築するには,2 次 Memory Channel,冗長ネットワーク,および冗
長電源もインストールする必要があります。
______________________ 注意 _____________________
ここでの説明で使われている図は概略を示すもので,共用 SCSI
バスの終端,ケーブル名などは省略されています。
1.5.1 UltraSCSI BA356 ストレージ・シェルフを使用する最小ディス
ク構成の 2 ノード・クラスタ
ここでは,必要に応じてストレージをストレージ・シェルフに追加すること
により,例として使用する汎用クラスタを 1 段階拡張します。 ストレージ・
シェルフには,非 UltraSCSI BA350,BA356,または UltraSCSI BA356 を
使用できます。 BA350 は最も旧型のモデルで,SCSI ID 0∼6 のみに対応
できます。 非 Ultra BA356 は SCSI ID 0∼6 または 8∼14 に対応できます
( 3.2 節を参照)。 UltraSCSI BA356 も SCSI ID 0∼6 または 8∼14 に対応し
ますが,UltraSCSI 速度で動作することが可能です ( 3.2 節を参照)。
図 1–3 に,UltraSCSI BA356 ストレージを使用した TruCluster Server 構
成を示します。 UltraSCSI BA356 ストレージで使用される DS-BA35X-DA
パーソナリティ・モジュールは,ディファレンシャル・シングルエンド・シ
グナル変換器で,ディファレンシャル入力を受け付けます。
概要 1–9
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